下記Webページを元にVisual Studio 2010でVSTOアドインのインストーラーを作成してみます。
「Deploying a Visual Studio 2010 Tools for Office Solution Using Windows Installer」
http://msdn.microsoft.com/en-us/vsto/ff937654.aspx
- 「新しいプロジェクト」から新規プロジェクトを作成します(今回は「Excel 2010 アドイン」(名前:SampleExcelAddIn))。

- メッセージボックスを表示するだけの簡単なコードを書き一旦ビルドします。

- ファイルメニューの「追加」から新しいプロジェクトを追加します。

- その他のプロジェクトの種類 > セットアップと配置 > Visual Studio インストーラー から「セットアップ プロジェクト」を選択し、名前を「SampleExcelAddInSetup」とします。

- ソリューション エクスプローラーから「SampleExcelAddInSetup」を右クリックし、メニューの「追加」から「プロジェクト出力」を選択します。

- 「プロジェクト出力グループの追加」ダイアログが表示されるので、プロジェクトが「SampleExcelAddIn」、「プライマリ出力」になっていることを確認して「OK」ボタンをクリックします。

- ソリューション エクスプローラーから「SampleExcelAddInSetup」を右クリックし、メニューの「追加」から「ファイル」を選択します。

- 手順2.でビルドしたアドインのReleaseフォルダから「SampleExcelAddIn.vsto」ファイルと
「SampleExcelAddIn.dll.manifest」ファイルを選択して、「開く」ボタンをクリックします。

- ソリューション エクスプローラーのSampleExcelAddInSetup > 見つかった依存関係 から「Microsoft .NET Framework」と「*.Utilities.dll」以外を選択し、右クリックメニューから「除外」を選択します。

- ソリューション エクスプローラーから「SampleExcelAddInSetup」を右クリックし、メニューの「プロパティ」を選択します。

- プロパティ ページダイアログから「必須コンポーネント」をクリックします。

- 「必須コンポーネント」ダイアログが表示されるので、「必須コンポーネントをインストールするセットアップ プログラムを作成する(C)」「Microsoft .NET Framework 4 Client Profile (x86 および x64)」「Windows インストーラー 3.1」「必須コンポーネントをコンポーネントの開発元の Web サイトからダウンロードする(O)」をチェックして、「OK」ボタンをクリックします。

- プロパティ ページダイアログに戻るので、そのまま「OK」ボタンをクリックします。

- ソリューション エクスプローラーから「SampleExcelAddInSetup」を右クリックし、メニューの「表示」から「レジストリ」を選択します。

- 「HKEY_CURRENT_USER\Software」「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software」以下にある「[Manufacturer]」キーを削除します。


- 「ユーザー/コンピューター ハイブ」以下に新しく「Software」キーを追加します。


- 手順16.で追加した「Software」キー以下に「Microsoft」キーを追加します。


- 同様に「Microsoft」キー以下に「Office\Excel\Addins\SampleExcelAddIn」キーを追加します。

- 「SampleExcelAddIn」キー内で右クリックし、メニューの「新規作成」から「文字列の値」を選択します。

- 追加した値の名前を「Description」にします。

- 同様の手順で「FriendlyName(文字列の値)」「LoadBehavior(DWORD値)」「Manifest(文字列の値)」を追加します。




- 「Description」「FriendlyName」「LoadBehavior」「Manifest」の値を次のようにします。
- Description:SampleExcelAddIn
- FriendlyName:SampleExcelAddIn
- LoadBehavior:3
- Manifest:[TARGETDIR]SampleExcelAddIn.vsto|vstolocal
- ※ ([TARGETDIR]手順8.で追加したvstoファイル|vstolocal)





- ソリューション エクスプローラーから「SampleExcelAddInSetup」を右クリックし、メニューの「ビルド」を選択します。

ビルドが成功すれば作業終了です。
セットアッププロジェクトの「Release」フォルダに出力された「setup.exe」を実行すると、アドインのインストールが始まります。






インストール後Excelを起動すると、インストールしたアドインが機能していることが確認できます。

今回は行っていませんが、起動条件やカスタム動作の設定を行うことでインストーラの動作をより細かく設定することができます。